コラム:骨年齢

無痛整体 鈴木薬手院ご案内ご案内

骨年齢

「骨年齢」は、骨の成熟度や健康度を示す言い方です。

成長期の子供や、加齢とともに骨の健康が気になってきた頃に注目されることが多いです。

成長中の骨年齢

子どもの身長が伸びるのは、骨が成長しているからなのですが、小学生の時に伸びる子、中学、高校で伸びる子と、成長時期は人それぞれです。実年齢と骨年齢は違うのです。

 

骨端線

成長中の骨には、「骨端線」という線があります。骨が成熟し、身長がもう伸びなくなると、骨端線は見えなくなります。
骨端線は、レントゲンで確認することができます。

男子だと、おおむね17歳~18歳、女子だと15歳~16歳前後で思春期が終わると骨端線が消えるといわれています。


骨密度を上げよう

骨密度のピークは、男性で25~30歳前後、女性で20~25歳前後です。その後は、徐々に減る傾向にあり、特に女性は閉経後に急激に減少する場合が多いです。

ピークを過ぎた後でも、適切な食事と運動によって、骨密度を維持、または多少の増加は見込めますが、弱かった骨が強くなるほどの増加はほとんどあり得ません。

ですから、幼少期~骨密度のピークを迎えるまでが、生涯の骨の健康を左右する大切な時期なのです。

 

丈夫な骨を作ろう

骨が成長している時期は、丈夫な骨になるような配慮が必要です。

もっと身長が伸びるようにとカルシウムを一生懸命摂る人も多いですね。これはとても良いことです。

ですが、ただ、カルシウムだけを摂っていればよいのではなく、タンパク質、亜鉛など、骨に必要な栄養素は他にもたくさんあります。いろいろな栄養素をバランス良く摂ることが大切なんです。

また、骨の形成に大切なビタミンDは、日光に当たることで生成されます。

そして、丈夫な骨を作るには、骨に適度な荷重を与えることが必要です。
運動などで刺激を与えることで、骨は「丈夫にならないと!」と頑張ってくれるわけです。

昔は、子どもの頃、外で全身を使った遊びをすることによって、自然と丈夫な骨が作らていたのですが、最近では、外遊びが減り、部屋の中でゲームをしたり、塾や習い事が忙しくて体を動かす時間がないという子供が増えています。

さらに、まだまだ骨が成熟しきっていない時期からダイエットで食事制限をしたりするのは、自分でわざわざ骨を弱くしてしまっていることになります。

若いうちから骨粗鬆症になってしまう人も増えているそうです。

いつまでも元気に活動できるように、丈夫な骨を作るようにしましょう!

 

大人になってからの骨年齢

最近注目されている「骨年齢」は、どちらかというと、こちらの方ではないでしょうか?

成長が止まった骨は、それ以上大きくはならないものの、日々再生されています。
骨折してもちゃんとくっつきますよね。これは、骨が再生しているからです。

ですから、きちんとした食生活と、適度な運動を心がけていれば、骨年齢も若いままでいられます。

しかし、どうしても加齢とともに新陳代謝は低下してしまいますし、特に、女性は閉経後のホルモンのバランスによって、骨そしょう症が起こりやすくなります。

骨年齢は、骨密度と、骨代謝マーカー(血液検査)で調べることができます。

骨密度の正常値

成人(20~44歳)の平均値をもとにし、

 80%以上あれば、正常
70~80%の場合、要注意
70%未満の場合、骨粗鬆症

骨代謝マーカーは、古くなった骨を溶かす破骨細胞(骨吸収マーカー)や、新しい骨をつくる骨芽細胞の働き(骨形成マーカー)を調べる検査です。
骨吸収マーカーの値が高いと、骨はもろくなりやすいという事です。

骨密度が正常範囲であっても、骨代謝マーカが高いと、要注意!なのです。

 

また、骨に栄養を運ぶのは血管です。血流が悪くなると骨はどんどん劣化してしまいます。
糖尿病などで血流が悪くなると、末端の骨が壊死してしまう場合もありますね。

体が歪んでいると血流が悪くなりますから、骨の健康にも良くないのです。

 

骨年齢を若く保つには

 

適正な体重の維持

BMI(体格指数)が低いと、骨密度も低下します。痩せすぎは、骨も筋肉も足りないということです。
太り過ぎはもちろん良くありませんが、痩せすぎもダメです。

栄養バランスを整えること

骨に必要な成分をたくさん摂るに越したことはありませんが、全体的にバランスの取れた食生活を心がけましょう。
カルシウムが良いからと、牛乳ばかりたくさん飲んでもあまり効果はありません。
ビタミン類や亜鉛なども一緒に摂ることが大切なんです。

また、大前提として、暴飲暴食はダメですよ。

適度な運動をすること

骨に荷重をかける運動が良いとされています。
ウォーキングや水泳などがおススメです。特に水泳は、膝や腰に負担をかけずに全身を動かすことができるので、泳げない人は水中歩行をすると良いですよ。
また、普段の生活の中でも、できるだけ体を動かすように心がけましょう。たとえば、エスカレーターを使わずに階段を昇るとか、買い物へは車を使わず徒歩や自転車で行くなど、ちょっとした事でOKです。

体のユガミを治して血行をよくすること

関節が歪んでいると、血行が悪くなります。骨への血流が悪くなると、骨の再生ができずにどんどん劣化してしまいます。骨密度も低下し、もろい骨になってしまうのです。完全に血流がなくなってしまうと、骨は腐って壊死してしまいます。
体を整えて、関節を正しい位置に戻し、血流を回復させてあげる事がとても大切です。

禁煙しましょう

タバコは、百害あって一利なしです。
カルシウムやビタミンなどの栄養素の吸収を妨げ、血流も悪くするので、骨密度が低下してしまいます。
また、骨芽細胞の機能も低下させますから、骨が再生しずらくなるのです。



よくある質問 予防体操 患者さんの声ブログ
子どもの施術 逆流性食道炎
鈴木薬手院 橋本本院 鈴木薬手院 藤沢分院