基礎体温は、女性の体のリズムを知るためにとても大切です。
毎日測るのが面倒だとか、基礎体温が整っていないとストレスになるという人がいますが、毎朝必ず基礎体温を測ることによって、自然に生活のリズムが整ってくるというメリットがあります。
不妊施術で病院へ行くと、必ず基礎体温を付けるように言われます。
自分の体を知るためにも、まず、基礎体温を測ってみることからはじめましょう。
基礎体温とは
女性の体は、1ヶ月の間に、低温期と高温期があります。
月経が始まり、卵胞ホルモンが分泌されて卵を成長させる期間に、基礎体温は低温期に入ります。そして、排卵が終わると、黄体ホルモンが分泌し始めて高温期が約2週間続き、基礎体温表は2相になります。
基礎体温を見れば、ホルモンがきちんと分泌されているかが判るのです。
低温期から高温期へ移るときに排卵が起こり、約2週間高温期が続きます。これは、赤ちゃんがいつ出来ても良いように体が準備をしている期間です。
そして、着床しなかった場合、生理が始まり、体は低温期に移行します。
高温期が3週間以上続く場合は、妊娠の判断の目安になります。
しかし、基礎体温には個人差があり、排卵のタイミングも、低温期から高温期へ移行するときに排卵する人は、50%で、早めに排卵する人、遅めに排卵する人など様々です。
高温期が短かったり長かったりも個人差があります。
ですので、自分の体のリズムをつかむためには、最低6ヶ月ほどの基礎体温を参考にします。
体温表には、その日の体調、下腹痛、おりものの状態、生理期間と出血量の多少など、なるべく詳しく記入しておくと、自分の健康メモになると同時に、不慮の体調不良のときにも大変役立ちます。
基礎体温の測り方
基礎体温は、婦人体温計を使って、口で測ります。
普通の体温計で、わきの下で測っても、正確な体温は測れません。
- 朝起きたら、布団から出る前に、出来るだけ体を動かさずに測る。
- 婦人体温計を舌の下に入れ、口を軽く閉じる。
- 数値をグラフに記入する。
婦人体温計を購入すると、正しい測り方が記載されていますので、よく読んで測りましょう。体温計によって、測定時間が違いますので、必ず規定の時間で測ってくださいね。
また、体温計によって、多少数値が違うことがあるので、必ず同じ体温計を使いましょう。
基礎体温測定を長続きさせるコツ
だんだん慣れてくると、起き上がってから測る人やトイレに座って測る人などいるようですが、もし、毎日同じ行動をしているのならば、必ず同じ条件で同じタイミングで測れば良いかと思います。
ただ、体を動かすと、体温が上がってしまいますので、出来るだけ起きてすぐを心がけましょう。
最近では、電子体温計で、30秒で測れる婦人体温計も市販されているようですので、朝、忙しい人などは利用すると良いかもしれませんね。
基礎体温表のグラフを見て、高温期・低温期がわかると、ちょっと楽しくなってくるのですが、グラフがガタガタだと落ち込んでしまって、測る気がなくなってしまう人も多いようです。
体調が悪くて体温が高い日もあるし、寝不足気味で体温が低い日もあります。
だから、きちんと測れている人ほど、基礎体温表はガタガタになるのです。
折れ線グラフに記入した基礎体温表を、ちょっと離れたところから眺めてみて、なんとなく高温期と低温期に分かれていれば良いのです。
逆に、グラフがガタガタな人ほど、基礎体温表をつける意味があるわけですし、長い間つけていると、一定のリズムがあるのがわかってきます。
高温期が極端に短くて、わかりづらい場合もあります。
また、どうしても乗り気にならない時や、基礎体温をつけることが気になって仕方がなく、重荷に感じてしまったときは、少し休憩しましょう。基礎体温でストレスをためてしまっては元も子もありません。
しばらく基礎体温のことは忘れて、リフレッシュして、また新たな気持ちでつけ始めてみましょう。
