子どもの肩こり
肩こりの子どもが増えています
体質的に筋肉が固かったり、なで肩の子どもは肩こりを起こしやすく、昔から肩こりの子どもはいたのですが、最近の生活習慣の変化で、肩こりの子どもが増えています。
外遊びをせずに家でゲームばかりしていたり、塾や自宅で机に向かう時間が多くなっていることや、偏った食生活、肥満、運動不足などが原因と考えられます。
子どもの体は、筋肉疲労の回復が早いので、一時悪い姿勢をしてしまっても、その後に体をたくさん動かせば、筋肉の緊張がほぐれます。しかし、あまり体を使った遊びをしない子どもの場合、筋肉疲労がそのまま蓄積されてしまい、体のバランスが崩れ、肩こりなどの症状が出るのです。
あなたのお子さんは大丈夫?
- ゲームなど、同じ姿勢を続けることが多い。
- 外遊びがキライ。
- 机に向かっている姿勢がまっすぐでない。
- 立った時に、左右の肩の高さが違う。
- 猫背だ。
- O脚、またはX脚だ。
- しきりに首を回したり、肩に手を持っていく。
サインを見逃さないで!
子どもが、「肩がこった」と訴えても、「子どもが肩こりなんて・・・」と大人が認めない場合も多いようですが、そのままにしておくと、肩こりから、頭痛、視力の低下など、重大な症状へ進んでしまうことがあるので、子どものサインを見逃さないようにしましょう。
大人の肩こりと子どもの肩こりの違い
成長に影響がでることがあります
肩こりの原因や、症状は、大人と子どもも一緒です。
しかし、肩こりがある子どもは、体のバランスが崩れてしまっているために、成長する上で悪い影響を与えることがあるのです。
- 集中力が低下し、学力に影響が出る。
- 視力の低下。
- 猫背や側湾症(背骨が曲がる)になり、内蔵に悪い影響を与える。
- 椎間板への負担により、身長があまり伸びない。
- スポーツが上達しない。
悪い姿勢などを習慣化させないために、早めにケアをし、お子さんの成長を見守りましょう。
姿勢のチェック
机に向かっている姿勢
肩がこるということは、上記にあげたような原因があるからです。
机に向かっている時の姿勢を後ろからそっとチェックしてください。
姿勢が悪い場合は、注意をするのですが、子どもは口で注意しただけではなかなか直りません。自分で姿勢が悪いことに気づいていない場合もあり、どうやったら良い姿勢になるのか分からないのです。
勉強をしている時の悪い姿勢としてよくあるのが、図のように、体が左に傾き、体をねじる姿勢です。(右ききの場合)
このような姿勢で勉強していたら、まず、後ろから肩に手を乗せて、同じ高さにしてあげます。足をまっすぐ前に向けるようにさせます。
最初は、違和感がありますが、これがまっすぐな姿勢なんだということを感覚としてつかめるようにしましょう。
猫背になっている場合も、こまめに声をかけるようにします。
出来るだけ体を動かすように
姿勢のチェックは一番大切なことですが、24時間見張っているわけも行きませんし、親があんまりがんばってしまうと、ストレスなどで、かえってよくない結果を招くことにもなります。
そういう場合は、姿勢を注意するだけではなく、出来るだけ体を動かす機会を増やすように働きかけましょう。
外で元気に遊ぶのが一番良いのですが、家の中でも出来るだけ体を動かすようにします。
ゲームや勉強は、長時間つづけないで、こまめに休憩を取るようにしましょう。
小学生以上のお子さんならば、家事の手伝いをさせるのも良いと思います。お風呂を洗ったり、洗濯を干したりするのは、よい運動になりますし、お母さんも大助かり♪
出来るだけ、左右のバランスの取れた運動をすることで、体がまっすぐに戻ろうとする力を助けてあげましょう。
子どもの肩こりは歪みのサインです!
出来るだけ早く、バランスを整えてあげましょう
子どもの体は大人よりもずっと回復力が高いので、軽い肩こりならば、体を動かしていれば解消することが多いものです。
しかし、悪い姿勢が身についてしまっている場合や、すでに体が歪んでしまっている場合は、自分ではなかなか元には戻せません。
当院の療法は、歪みを無理に戻そうとする治療ではなく、手足の筋肉や神経に働きかけて、体が自然に元に戻ろうとする力を高める手法です。回復力の高い子どもには非常に効果があるのです。
上記にも書いたとおり、年齢が低いうちから体のバランスが崩れてしまっていると、成長する上での影響も大きくなります。
子どもの肩こりは、体の歪みのサインです。
出来るだけ早いうちに、体のバランスを整え、まっすぐが気持ちいいという感覚を身につけてあげましょう。