弾発股とは
股関節の周りの筋肉や腱が、股関節の骨に引っかかり、ポキッとかガリガリという音がする症状を弾発股(だんぱつこ)といいます。引っかかる時に音がすることからバネ股と呼ばれることもあります。
弾発股には、股関節のどの部分で引っかかりがあるかで、3種類に分けられます。
外側から音がするタイプ
腸脛靱帯が大腿骨の大転子に引っかかって音がします。
股関節が外側上部にずれている人(お尻が大きい人)に多く発症します。
鼡径部(足の付け根)から音がするタイプ
腸腰筋の腱が大腿骨骨頭上に引っかかって音がします。
内部から音がするタイプ
激しいスポーツなどで股関節を使いすぎて、軟骨が磨り減っていたり、変形性股関節症の人に多く、股関節の内部でガリガリと音がします。
主な症状
初期は音や引っかかり感があるだけで痛みは無いことが多いですが、繰り返し骨と腱がこすれることで、引っかかっている部分が炎症を起こすと、痛みが起こります。
- 股関節を動かすと、ポキッ コツン ゴリゴリ といった音がする。
- 股関節が外れるような感覚がある。
- 股関節に違和感がある。
- 足を動かすと、お尻や鼡径部(足の付け根)が痛い。
- 股関節の可動域が狭い。大きく動かすと痛い。
などです。
弾発股に症状が似ている病気として、関節唇損傷がありますので、股関節が痛い場合は、一度専門医を受診してください。
主な原因
- 股関節の歪み
- 激しいスポーツなど
- 運動不足で筋力が弱い
- 先天性股関節脱臼、先天性臼蓋不全など
- 変形性股関節症
などがあげられます。
主な施術法
整形外科で弾発股と診断されると、
股関節の使いすぎが主な原因ですので、スポーツをしばらく休んだり、安静にするように言われます。
痛みがひどい場合は、消炎剤を処方されることが多いようです。
病院によっては、運動療法を取り入れて、体操やストレッチの指導をしてくれるところもあります。
当院での施術
股関節が正常な構造であれば引っかかることは無いのですから、股関節のゆがみを取って、正常な形にすることが大切です。
病院で炎症を抑える薬をもらって痛みがなくなったとしても、股関節が歪んだままだと、いずれはまた炎症が起こってしまいます。
弾発股の人は、骨盤の傾斜に問題があります。
骨盤の傾斜が悪く歪みがあると、筋肉が偏って緊張したり緩みすぎたりして、弾発股の症状が出るのです。
猫背やストレートネックの人は、全身のS字カーブが乱れて骨盤の傾斜もおかしくなっていますので、股関節にも異常を感じる人が多いです。
長年の姿勢が原因であることがほとんどなので、体のゆがみを取りつつ、正しい姿勢を体に覚えこませていきます。