肘の痛み
肘の痛みで来院される方は多く、スポーツによるものから、日常生活や仕事での繰り返し動作によるものまで、原因はさまざまです。
- 仕事や家事で腕を使うことが多く、痛みが続いている
- テニスやゴルフなどで肘が痛くなった
- 肘を動かすと引っかかる感じや強い痛みがある
- 薬指や小指にしびれがある

このような症状は、肘周辺の筋肉や腱、関節、神経などに負担がかかることで起こります。
肘は日常生活で頻繁に使う関節です。顔を洗う、食事をする、服を着るなど、腕を使わずに生活することは難しいため、一度痛めると回復に時間がかかることがあります。
また、肘は膝や股関節のように体重を支える関節ではないため、初期では痛みを感じにくく、「少し痛いだけ」と放置してしまう方も少なくありません。その結果、症状が長引いてしまうことがあります。
主な症状と原因
肘の痛みは、使い過ぎによる炎症や、関節・神経への負担によって起こることが多くあります。
テニス肘・ゴルフ肘
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は肘の外側に痛みが出る症状で、ラケットを使う動作などを繰り返すことで起こりやすくなります。
ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)は肘の内側に痛みが出る症状です。
名前の通りスポーツをする方に多くみられますが、実際にはスポーツをしていない方でも、仕事や家事などで腕を繰り返し使うことで発症することがあります。
繰り返し同じ動作を行うことで、肘周辺の筋肉や腱に負担がかかり、炎症や痛みにつながります。

肘内障
尺骨と橈骨をつないでいる靭帯の輪から、橈骨頭がずれてしまうことで起こる症状です。
小さな子どもの腕を急に引っ張ったりすると起こりやすく、ずれてしまうと痛くて腕を動かすことが出来ません。ずれた部分を元に戻すと急に痛みがなくなり、ほぼ後遺症も無いので、ギプスなどの固定は必要ありません。
肘の関節が未発達な7歳以下の子どもに多く起こる症状ですが、大人でも発症することがあります。

変形性肘関節症
膝や股関節で起こることが多い変形性関節症ですが、肘に起こる場合もあります。
加齢や長期間の肘関節の酷使により、肘関節の周りの軟骨がすり減り、関節への負担が積み重なることで、徐々に変形していく病気です。
進行すると神経を圧迫し、手指にしびれが出たり、動きづらくなったりすることもあります。
当院での施術
肘の痛みは、肘そのものだけが原因とは限りません。
肩や腕全体の動き、身体のバランスなどが影響している場合もあります。
下の写真は、肘の痛みだけでなく全体の不調を感じて来院された方です。

- 腕や手のひらの見え方、腕と身体の隙間に左右差がある(肩の巻き込みがある)
- 右肩が下がっている
- ウエストラインが違う

- 手のひらの角度が違う
- 体の中心がずれている
- 肩の高さが違う
肩の巻き込みがあり左右差があるため、腕も捻れています。この状態で肘を使うと肘関節に大きな負担がかかります。
当院では、肘だけに着目するのではなく、全身のバランスを確認し、肘に負担をかけている原因を探しながら施術を行っています。
肘痛の予防
肘関節は、日常生活では必ず動かす関節ですので、一度痛めるとなかなか治りづらいものです。
ちょっとした工夫で、できるだけ肘に負担がかからないように心がけましょう。
テニス肘やゴルフ肘など、スポーツが原因の場合は、しばらくお休みしましょう。また、再開する時は、肘に負担のかからないようにフォームを見直すことも大切です。
仕事や日常生活では、できるだけ負担のかからない動かし方を工夫しましょう。
- 重いものは両手で持つ。
- 包丁は切れ味の良いものを使う。
- 菜ばしより、フライ返しなどを使う。
- フライパンの取っ手にタオルなどを巻いて太くする。(肘に負担がかからない)
- 手首をねじる動きはできるだけ避ける。
また、筋力が低下すると関節が不安定になり、肘への負担が増えることがあります。痛みが落ち着いたら、無理のない範囲で筋力づくりやストレッチを取り入れましょう。