猫背

猫背は、背中が丸くなった姿勢の状態を指し、円背(えんぱい)とも呼ばれます。

猫背は見た目だけの問題と思われがちですが、姿勢バランスの崩れにより、肩こりや首の負担、呼吸の浅さなどにつながる場合があります。

脊柱は、横から見ると、真っ直ぐではなく、適度にカーブしています。(生理的湾曲
重い頭を支えるためのサスペンションの役目をしているのです。

この生理的湾曲のバランスが崩れることで、猫背姿勢につながります。

猫背には、骨盤が後傾するタイプだけでなく、反り腰を伴うタイプもあります。

S字カーブのバランスが崩れ、頭部が前に出て(首猫背)背中が丸くなります。
本来のクッション機能がうまく働きにくくなり、首や肩、腰などに負担がかかりやすくなります。

猫背の人の楽な姿勢

骨盤が後傾している猫背の人の「楽な姿勢」は、椅子に浅く腰掛け、背中が丸まった状態です。
この姿勢が習慣化してしまうと、きちんと深く座ったとき、背中や骨盤の周辺に緊張が走り、疲れるようになるのです。

また、骨盤が前傾している「反り腰」タイプの猫背の場合は、うつ伏せに寝転んで本を読んだりスマホをしたりする人が多いです。
本来なら、この姿勢はとてもつらいはずなのですが、その姿勢が楽に感じる場合は、脊柱や骨盤のバランスが偏っている可能性があります。

猫背になりやすい生活習慣

  • 長時間のデスクワーク
  • スマートフォン操作
  • 浅く座る姿勢
  • 運動不足による筋力低下

猫背というと高齢の方に多いイメージがありますが、近年では、長時間のスマートフォン操作やデスクワークの影響もあり、若い方にも猫背姿勢がみられるようになっています。

特に、前かがみ姿勢が長時間続くことで、胸郭や骨盤のバランスが崩れ、首や肩への負担が強くなる場合があります。

子供の猫背について

近年では、スマートフォンやゲーム、タブレット学習などの影響もあり、子どもの猫背姿勢が増えています。

また、外遊びや全身を使った運動の機会が減ることで、同じ姿勢が続きやすくなり、姿勢バランスが崩れやすくなる場合があります。

特に、

  • 長時間座っていられない
  • 姿勢が崩れやすい
  • 首や肩が張る
  • 集中すると顔が前に出る

などの姿勢傾向がみられることがあります。

猫背によって起こりやすい不調

猫背姿勢が続くと、首や肩に負担がかかりやすくなり、次のような不調につながる場合があります。

猫背と呼吸(横隔膜)の関係

猫背姿勢では、肋骨や横隔膜の動きが悪くなり、次のような不調が出やすくなります。

呼吸が浅くなる

肺は自分では動かない臓器で、肺を動かしているのは横隔膜です。
横隔膜は肋骨と連動しているのですが、猫背によって胸郭の動きが制限されると、深い呼吸がしづらくなり、首や肩周辺の筋肉を使った浅い呼吸になりやすくなります。
その結果、肩こりや疲れやすさにつながることもあります。

胃の調子が悪くなる

横隔膜の周囲には、大動脈・大静脈・食道などが通っています。
猫背によって胸郭や横隔膜の動きが制限されると、胃の不快感や逆流症状につながる場合があります。

猫背と整体

猫背は、背骨だけでなく、骨盤や胸郭、呼吸など全身のバランスが関係している姿勢状態です。

当院では、部分的な施術だけではなく、姿勢や身体全体のバランスを整える施術を行っています。

猫背姿勢では、腹部や胸郭周辺の筋肉が緊張し、肩が内側に入りやすい状態になります。骨盤の傾きが関係している場合もあります。

ですから、施術の際は、骨盤と胸郭のバランスを意識しながら調整し、全身の負担軽減を目指します。