病院で逆流性食道炎と診断された場合は、投薬治療と生活指導が行われます。
お薬は、それぞれの症状に合わせて、胃酸を調整する薬や胃腸の蠕動運動を活発にする薬などが使われます。
合わせて、暴飲暴食や不規則な生活の指導、ストレスが原因の場合はカウンセリングなどを行っている病院もあります。
食道裂孔ヘルニアがある場合は、手術を行う場合もあります。
逆流性食道炎は、食道と胃の境目の「噴門」と呼ばれる部分がゆるくなっていることで起こります。
その大きな原因の一つが、横隔膜の歪みです。
食道は、横隔膜を貫いて胃に続いているので、横隔膜が歪んでいると食道も歪んでしまうのです。
逆流性食道炎の患者さんは、猫背体型の方が圧倒的に多いです。
猫背の人は、肩が前に巻き込み、胸が窮屈になっています。
大きく広がっているはずの横隔膜が、小さく縮こまり、いびつな形になってしまうのです。
当院では、全身の歪みをとることで、猫背を改善し、横隔膜、食道、胃、腸などの内臓が正しい形に戻り、本来の機能を取り戻すように働きかけていきます。
日常生活において、逆流性食道炎の要因と考えられるものは、大きく分けて3つあります。
これらを少しでも減らすように工夫しましょう。
食生活はもちろんですが、昼夜逆転した不規則な生活も良くありません。
生活にきちんとしたリズムを作ると、それに合わせて胃腸もしっかりと働いてくれるようになります。
食生活が主な原因で胃の調子が悪くなった場合は、ご自分でも心当たりがありますよね。
暴飲暴食とか、夜中に油っぽいものを食べることが続いたとか。
その習慣が慢性化して、逆流性食道炎につながってしまったのならば、その心当たりを片っ端から改めるのが一番賢い方法です。
今一度、食生活を見直してみましょう。
逆流性食道炎の人に良くない食生活
おススメの食事
煮込み料理(野菜の煮物、煮込みうどん、おかゆなど)
野菜スープ
バナナ・リンゴ
ストレスは、体を緊張させます。内臓も緊張してしまい、本来の動きができなくなってしまうのです。
ストレスがたまって夜眠れなくなったりすると、自律神経が乱れて、さらに内臓に負担がかかります。
ストレスが万病の元と言われるのはこのためです。
出来るだけストレスを溜めないようにすることが大切です。
が、ストレスを溜めやすい人と、そうでない人がいますし、環境によって自分ではどうしようもない場合も多く、上手にストレスを発散するのはとても難しいんですよね。
ある程度のいい加減さが、健康な心身には必要です。
我慢は美徳はもう古い!
手抜きも大切!
NO!と言える日本人になろう!
くれぐれも、自分で自分を追い詰めないようにしましょう。
逆流性食道炎の患者さんは、猫背体型の方がほとんどです。
そして、胸郭に歪みのある場合が多いです。
その原因として考えられるのは…
パソコン作業の増加
スマホやゲームのやり過ぎ
運動の機会の減少
などです。
特に、運動する機会が少ないと、筋肉はどんどん衰えて、正し姿勢を保つことができなくなります。
また、身体には、動かすことで崩れたバランスを整える機能があるのですが、それもできない状態だと、身体はどんどん歪んでいく一方です。
これだけは守りましょう
仕事帰りに一駅前で降りる
一日の身体の疲れを、歩くことで解消しましょう。
大きく手を振って、大股で歩くと効果的ですよ。
家の中を整理整頓する
コタツやソファーの周りに、いろんな物が置いてありませんか?テレビのリモコンや、新聞、すぐに飲めるようにポットとお茶セットまで。とにかくその場で一周回ればすべて済んでしまう環境になっていませんか?
ポットやお茶はキッチンへ。新聞・雑誌は棚の上に。ゴミ箱も、立たないと捨てられない所に置きましょう。
お部屋がきれいに片付いていると気持ちよいですし、
片づけるために動きまわる事が多くなり、一石二鳥ですよ!
鈴木薬手院院長の監修記事が掲載されています。
「逆流止めストレッチ」のコーナー8ページにわたり、体操や体験談など。
是非、ご覧ください。