心臓の冠動脈が、閉塞や狭窄などを起こして心臓への血流が下がり、心筋が虚血状態になり壊死しまった状態が心筋梗塞です。
動脈硬化、糖尿病、高血圧、高脂血症、通風、川崎病 などが発病因子とされ、肥満、喫煙、ストレスも影響していると考えられます。
狭心症は、心筋梗塞の前駆症状であり、冠動脈に狭窄があるけれど、心筋の壊死がない状態を言います。
狭心症がひどくなると心筋梗塞に進行するわけですが、心筋梗塞の約半分は、狭心症などの前駆症状がなく、突然、心筋梗塞を発症します。
心筋梗塞の前兆
心筋梗塞の前兆=狭心症の症状です。
- 胸が締め付けられるような痛み
- 肩から背中にかけての痛み
- 腕や肩の痛み
- 首が回らない
- ひどい肩こり
- 歯やアゴの痛み
- 鼻が詰まる
- 喉が詰まる
- ゲップがでる
- 胃の不快感
- しゃっくりがでる
- ちょっと動いただけで息切れする
- 風邪でもないのに、咳が出たり声がかれる
- 夜中に何度もトイレに起きる
狭心症の場合は、5分以内に症状が治まります。
お風呂に入ったとき、トイレでいきんだとき、映画やテレビを見て興奮したとき、喧嘩や口論で感情的になったときなどにも、上記の症状が出ることがあります。
激痛が続く場合は、心筋梗塞の疑いがあるので、すぐに救急車を呼ぶこと。
以下の症状がある場合は、心筋梗塞の前兆というより、心筋梗塞を起こした初期症状です。
- みぞおちが強烈に痛む(冷や汗が出るほどの痛み)
- 腹痛、嘔吐を伴う
- 長時間(30分以上)痛みが続く
- 一度治まっても、周期的に痛む
無痛性心筋梗塞
普通、心筋梗塞になった場合は、激烈な胸の痛みなどの症状が出るのですが、中には、痛みを感じない場合もあります。
高齢者や糖尿病の人に多く、心筋梗塞の患者さんの2割くらいを占めるといわれています。
なんとなく体がだるい、とか、胃がムカムカする、とかの軽い症状しか感じませんが、症状は重篤で、突然倒れてしまうことが多いので、要注意です。
高齢の方、糖尿病の方、高血圧の方は、普段から体調の変化に気をつけていてください。
こんな症状も要注意です!
五十肩だと思っていたら、心筋梗塞の前兆の狭心症の症状だった。
首が回らないので、寝違えだと思っていたら・・・・。
背中がおかしいので、筋を違えたと思ったら・・・・。
胃がムカムカするから内蔵の病気かと思ったら・・・・。
むくみがひどいので、マッサージをしたけど治らない。
奥歯が痛いので、歯医者に行ったけど、虫歯ではなかった。
原因不明の不調がなかなか治らない、日ごとにひどくなっていくようでしたら、早めに検査を受けましょう。
早期発見、早期施術が大切です!!