現在の日本人の死亡原因疾患の2位は心疾患、3位は脳疾患で、いづれも血管障害の病気です。
加齢とともに新陳代謝が悪くなると、血管障害が起こりやすくなるのですが、だからといって「歳のせいだから」と何もせずにいるわけにはいきません。
血管障害には、生命にかかわる心臓や脳の疾患以外、肩コリや冷え性などの軽い症状もあります。
※血行障害のページもご覧ください。
体調が悪いと感じる方のほとんどに血行障害があると言っても過言ではありません。
血管が詰まる原因
血液が滞ってしまう原因は、大きく分けて、①血液そのものが流れにくいドロドロ血、②血液が流れにくい血管状態、の2つです。
①ドロドロ血
生活習慣やストレスなどが大きく影響していると言われています。
偏った食事、運動不足、過度の飲酒、喫煙、など、心当たりはありませんか?
・糖尿病の人は、赤血球が固くなり、血液が隅々まで届きにくくなります。
・風邪などの感染症にかかると、白血球が増えて血管の壁にくっつきやすくなります。
・水分不足になると、血小板が固まりやすくなります。(運動中の水分補給、お年寄りが夜トイレに起きないように極端に水分を控えるなど)
②血液が流れにくい血管状態
生活習慣を整えて、せっかくサラサラの血になったのに、血管そのものの状態が悪ければ、やはり血流は滞ってしまいます。
体の歪みも大きな原因の一つです。
筋肉に不自然な緊張があったり、関節に歪みがあると、血管を圧迫して血流が悪くなります。
・骨盤に歪みがあると、下肢の血流が悪くなり、足が冷えたりしびれたりします。
・首に歪みがあると、腕が冷えたりしびれたりします。
また、喫煙は血管を収縮させます。
強いストレスで緊張状態が続くのもよくありません。
血液は、心臓が送り出しているのですが、全身の筋肉もお手伝いをしています。
ふくらはぎが「第二の心臓」と呼ばれるように、体の隅々までスムーズに血液をいきわたらせるためには適度な筋肉が必要です。
ですから、運動不足で筋力が低下すると、血行障害が起こりやすくなります。
血流をスムーズに
よく、「血管の掃除をしましょう」と言いますが、それには、血液をサラサラにすることと、体を整えて血液の流れをスムーズにすることの両方を行う事がとても大切です。
生活のリズムを整え、食生活を見直して、適度な運動を心がけましょう。
そして、歪んだ体を整えて、関節を正しい位置に戻してあげることで、血液が順調に流れるようになります。
血管年齢は、健康寿命と直結しています。
できることは進んで改善し、健康を保ちましょう!