妊娠中の注意
妊娠中は、自分の体ではないのでは?と思うくらい、体調や味覚が変化します。
不安になってしまう場合も多いので、ちょっと気になる事があったら、産婦人科の先生に相談しましょう。
一般的に注意したい点をいくつかご紹介します。
便秘
妊娠中は、便秘になりがちです。これは、妊娠すると、流産しないように、子宮や腸の筋肉の収縮を抑える黄体ホルモンの分泌が多くなり、そのために便秘になりやすいのです。
また、子宮が大きくなってくると、骨盤神経を圧迫し、排便がうまくいかなくなります。
骨盤内が窮屈になり、腸の運動が上手くできないのも原因となります。
便秘は、一度便意を我慢してしまうと、より一層便秘がひどくなってしまいますので、その点にも注意しましょう。
妊娠中は特に、便秘にならないように、食生活に注意して、適度の運動を心がけましょう。
■繊維質を取りましょう
野菜は、根菜がお勧めです。生野菜は、繊維質も多いですが、身体を冷やしてしまうので、食べるならば火を通して温野菜にして食べましょう。果物は、少量ならば良いですが、食べ過ぎるとやはり身体を冷やしてしまうしので注意してください。
■出来るだけ体を動かしましょう
お腹が大きくなってくると、動くのが大変になってきますが、赤ちゃんが順調ならば、積極的に身体を動かしましょう。
毎日買い物に歩いていくとか、掃除をちょっと気合を入れてするとか、ちょっとした事でよいのです。
特にお勧めなのが、ハイハイする動作です。股関節周辺を無理なく運動することが出来ます。
適度な運動は、身体のリズムを整え、新陳代謝をアップさせます。便秘解消だけでなく、安産にもつながります。
体を冷やさないように!!
妊娠中は、絶対に体を冷やさないようにしましょう。
体を冷やすと、筋肉が緊張します。筋肉の緊張は、頭痛・肩こり・腰痛を引き起こすだけではなく、妊娠初期ではツワリがひどくなったり、妊娠後期では、逆子の原因になったりします。
妊娠中は、暑がりになる人が多いですが、下半身は絶対に冷やさないように気をつけましょう。
食生活に気をつけましょう
■体を冷やす食べ物
・甘いもの
・夏に採れる作物 … なす、きゅうり、トマト、スイカなど
・温かい地方で採れる作物 … バナナ、パイナップル、コーヒーなど
・水分の多いもの … 水、牛乳、ビール、ジュースなど
・生野菜
※体を冷やす食べ物も、加熱することによって体を冷やす効果が薄れますので、野菜なら温野菜にするなど工夫してみましょう。
■体を温める食べ物
・根菜、イモ類 … 人参、ジャガイモ、レンコン、ごぼう、ねぎ、玉ねぎなど
・冬に採れる作物 … 大根、しょうがなど
・寒い地方で採れる作物 … りんご、さくらんぼ、ぶどう、プルーンなど
・お肉やお魚
衣服を工夫しましょう
■首をあたためましょう
首は、重い頭を支えているため、常に緊張している部分です。ただでさえ緊張しているところを冷やしてしまうと筋肉はガチガチになってしまいます。また、首をあたためることにより、脳に行く血液があたためられるので、暖かさを感じやすい部分です。
■重ね着をしましょう
衣服は、何枚も重ねた方が暖かいのです。また、温度調節もしやすくなります。
一番下には、汗の吸収の良い素材の下着を着ましょう。
■足や手をあたためましょう
足や手という体の末端を冷やすと、冷え切った血液が心臓に戻るときに全身を冷やしてしまうことになります。
特に、下半身を冷やさないように、足は常に温かくしておきましょう。
保温性のある靴下を履いたり、外出する時はブーツを履くと良いでしょう。ただし、きつい靴下やブーツは血流を悪くするので逆効果です。ゆったりしたものを選びましょう。
ちょこっとコラム: 台風で産気づく?
昔から、月とお産は関係していると言われていますね。
医学的な根拠はないですが、引力の影響で産気づくのでは?と考えられています。
しかし、台風の時は、満月に負けないくらい出産が多いらしいのです。
やはり、医学的な根拠はないですが、気圧の関係ではないでしょうか?
台風が近づいてい来ると、お腹の張りを感じる妊婦さんが多く、臨月の妊婦さんは陣痛が始まることも。
妊婦さんは、天気予報をしっかりチェックしておきましょう!
妊婦さんでなくても、台風や低気圧が近づいてくると体調が悪くなったり、古傷が痛んだりする方、多いですよね。
人間の体って、本当にデリケートなんですね。