ストレートネックの病院での施術
頭痛、首こり、肩こり、めまい、手のシビレなどで、整形外科を受診しレントゲンを撮ってストレートネックと診断された場合に行う施術は、主に下記のようなものです。
- 首の牽引
- 首・肩の周囲の筋肉をマッサージ(揉む・摩る・叩く)など
- 痛み止めの薬
- シップを患部に貼る
- 首の筋肉強化
しかし、病院に定期的に通い、首の牽引や患部のマッサージを行っても痛みが治まらなかったり、かえって悪化したりする人も多く、施術過程に納得できずに当院に来院する方が多くいらっしゃいます。
整体師(私)の疑問
■首の牽引
牽引することでストレートネックの首が正常になるのでしょうか?
首の痛みのある方は、首の歪み(前後左右)が100%あります、歪んだまま牽引しては、筋肉を傷めるだけです。
そして、牽引施術で正常になるなら、レントゲンで少しでも改善があるはずです。…1回目、5回目、10回目で再度レントゲンを撮影して確認してみてください。
■首・肩のマッサージ
動かない(痛い)部分は炎症を起こしていますから、無理に動かしたり、強くマッサージをするのは絶対によくありません。
整体を行う上でも、以下の点に十分留意して行うべきです。
- 検査においても可動性の範囲内にして無理に動かさない
- 首・肩の動き(前後・左右)を確認する
- 首には、血管・神経・筋肉が複雑に絡みあっていること
- 大事な頭(頭脳)を支えていること
ストレートネックが悪化すると、椎間板ヘルニアや頚椎狭窄症の恐れが出てきます。
痛めている首・肩を施術を行なうには細心の注意が必要で、むやみに揉んだりマッサージはすべきではありません。
■痛み止め
原因があるから痛み、脳にメッセージを伝えているのです。
例えば、虫歯で歯が痛む時、痛み止めを飲めば痛みが無くなります。
…でも、これって治ったことですか?
■冷シップ、温シップ
冷シップは、炎症がある場合は鎮静する効果があると思います。
温シップは、 疲労回復やストレスの軽減になります。
…でも、これが根本の施術になりますか?
ストレートネックの整体施術
ストレートネックの根本原因
脊柱(頚椎・胸椎・腰椎・仙椎)の一部である頚椎(首の骨)は通常正面に向かって反っているような形になっています。
整形外科でレントゲン検査を行い、頚椎の反りが少なくなって頚椎が真っ直ぐになっている場合に、ストレートネックと診断されます。
しかし、首のレントゲンを撮るだけです。
全身の骨格のレントゲンを撮れば、首だけの問題でないことが解るはずなのですが…。
脊柱は、頚椎(前湾)・胸椎(後湾)・腰椎(前湾)・仙椎(後湾)と、全体的に適度なS字を描いています。
ストレートネックの患者さんは、胸椎は正常より前湾気味になり、腰椎は正常より後湾気味で、猫背体型になっています。
首の症状は、身体の歪みの結果であって、首が原因ではないのです。
ストレートネックは全身の歪みですから、首の痛みなどの他のに、複数の症状(病気)が合併している方がほとんどです。
来院される方の傾向
- 姿勢を維持する筋力が低下
- 事務仕事で下を見続ける時間が長い
- 椅子に深く座れない
- 足を組む癖がある
- 疲れると猫背気味になる
- 睡眠や休息をしても疲れが残る
- 眼性疲労がある
足首がポイント
ストレートネックを改善するには、カラダ全体の脊柱の湾曲を正常な位置に戻すことにより、結果的に首が正常の湾曲を取り戻すと考ます。
改善の早道は、どこを戻すのか?
先ずは足首です!
・・・何で足首?
整体師(私)の考えをお話します。
私はゴルフをやっているのですが、つま先体重の時と、踵体重の時、スイングが違ってくるのがわかります。腰の回転、肩、腕の動き、首の角度など、全てが違うのです。
足のつま先に体重をかけたときと、踵に体重をかけたときでは、脊柱の湾曲が変わるからです。
人は、行動する時、足だけが地面に着いていますね。
重心のわずかなずれが、脊柱湾曲に影響するのです。
だから足首が大事なんです。
大きな病気とストレートネック
脳梗塞の患者さんは、歩行の時、患部側の足が挙げづらい為に前屈み気味で尚且つ足を外回しで歩きます。
その人の首は、ストレートネックになっています。
脳梗塞だけではなく、大きな病気をした患者さんは、みんな首に歪みがあります。
ストレートネックが直接病気とつながっているというわけではなく、首に身体全体のトラブルが現れるということです。
首は脳を支えていて、脳神経と密接に関係しています。
脊柱(頚椎)は脊髄神経の通り道です。
生理的湾曲の乱れは、椎間板や骨の変形にも波及します。
首のトラブルは病気のサインとも言えるのです。
